愛のむきだし(Love Exposure)

映画『愛のむきだし(Love Exposure)』
©「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

それは、1人の少年の壮絶な"恋物語"の始まりだった。

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映画愛のむきだし(Love Exposure)の予告動画

映画愛のむきだし(Love Exposure)の概要

「愛のむきだし」は、園子温監督が描く、人間の愛欲と欲望の限りない暴走を描いた作品です。
本作は、映像表現において、園監督独自の斬新な手法が用いられており、さまざまな映像効果や映像表現が使われています。また、脚本においても、主人公の内面の葛藤や人間関係の複雑さが深く掘り下げられており、観客の感情を揺さぶる作品となっています。
「愛のむきだし」は、大胆かつ挑発的な描写が多く、社会問題を投げかける作品でもあります。そのため、物議を醸し、論争を呼び起こした作品でもあります。しかし、園監督の芸術性や、映像の美しさ、緻密な演出、そして重厚なテーマが、多くの映画ファンから高い評価を受けることとなりました。

映画愛のむきだし(Love Exposure)のストーリー(あらすじ)

舞台は現代の日本。
ユウこと本田悠(西島隆弘)はクリスチャンの家庭に生まれ育った。
ユウが幼い頃、母は言った。

ユウの母『お母さん旅に出るかも。このマリア様みたいなお嫁さんを見つけるのよ。そうしたら私に紹介して。』

その時に母にもらったマリア像がユウの宝物になった。
そしてその後すぐに母は病院のベッドを出て永い旅に出た。

ユウは美しい母が大好きだった。
幼い頃は母が“亡くなった”ということを理解出来なかった。
ただ、”旅に出た”と。

母が亡くなってユウの父、本田テツ(渡部篤郎)は神父になる決意をした。
ユウは聖書を見て勉強する父の背中を見て育っていった。
そして6年の歳月が流れ、ユウの父のテツは神父になった。
ユウも敬虐なクリスチャンになっていた。
その頃ユウは母が旅に出たのではなく、この世から居なくなってしまったことに気付いた。
その後母と暮らした家を出てユウとテツは教会の中の司祭家に引っ越したのだった。

それからしばらくは穏やかで優しい日々が続いた。
神父になった父は優しかった。
食事などの家事も全て父が行った。
ユウはそんな父と過ごす毎日に幸せを感じていた。
ある出来事が起きるまでは。

ある日教会に派手な風貌の女がやって来た。
女は教会でテツの言葉を聞き、声を出して泣いた。
泣き叫んだ。

集会が終わっても女は椅子に寝転んで泣いていた。
そんな女にテツは優しく声を掛けた。

テツ『あの、どうかなされたんですか?大丈夫ですか?』

女『実は私教会に来るの今日が初めてなんですよ。今まで神様について考えたこともなかったんです。お恥ずかしい話…』

テツはその女を優しくなだめた。

女『神父さんが一生懸命お話されているのを聞いてたら何だか自然と涙が出ちゃって…』

そんなことがあってからその女はテツにつきまとうようになった。
女の名前はカオリ(渡辺真起子)。
テツと出会い、すぐに聖書を購入しクリスチャンになろうとしていた。
それからカオリは毎日テツの元へ押しかけるようになっていた。
露出の高い派手な服装で。

ある日、カオリはテツに懺悔を懇願した。
その目的は密室でテツと二人っきりになることだった。
短期間でクリスチャンになったカオリは自らの想いをテツに打ち明けた。
カオリは唐突にテツの手を掴み自身の胸に宛てた。

カオリ『この心臓の音聞こえますか?』

その行為に驚いたテツはカオリに出ていくように命じた。
それでもカオリは諦めることなくはなかった。

カオリ『あの、もし良かったらメルアドと番号を聞いてもいいですか?』

カオリは教会を出た瞬間テツを潮音公園に呼び出した。

公園にやって来たテツにカオリは『好き!』と言って抱きついた。
最初は強引なカオリに抵抗するテツだったが、その不思議な魅力にすぐに惹かれていった。
そしてすぐにテツは教会の外に家を借りてそこに住むようになった。

神父という立場は結婚が許されなかった。
その家はテツとカオリとの隠れ家だった。
そしてテツとユウとカオリ3人の生活が始まった。

ユウは土足で自らの聖域に踏み込んで来たカオリを嫌がった。
カオリがやって来てから優しく穏やかだったユウの生活が崩れ去ろうとしていた。
ユウは神に祈った。

ユウ『神よ、私を力づけ今すぐ急いで助けに来てください。神よ、あなたの慈しみは永遠。創られた全てのものを見捨てないでください。』

ユウの願いが神に通じたのか、3人での生活はすぐに壊れた。
気分屋のカオリは結婚出来ないテツに対して毒を吐くようになり、若い男を作って出ていった。
結局3人での生活はたったの3ヶ月で終わってしまった。

カオリが出ていって1週間テツはしゃべらなかった。
それでもユウはホッとしていた。

そしてテツはどんどんおかしくなっていった。
取り憑かれたように神に祈りだすようになり、テツは人が変わっていった。
以前の優しかった父とは全くの別人になってしまった。

ある時テツは険しい顔をしてユウに言った。

テツ『明日懺悔室に来なさい。』

ユウ『はい。』

次の日、ユウは教会の懺悔室に向かった。
そこでユウはテツに追い詰められるのだった。

テツ『今日の罪は?』

ユウ『特にありません。』

テツ『そんなことはない。何かあるはずだ。』

ユウ『何もないんです…。』

テツ『考えろ。』

ユウは泣きながら訴えた。

ユウ『どうしたんですか、突然?父さん…』

テツ『考えろ。今日の罪は?今日の罪は!?』

ユウ『お許しください。』

それからユウの地獄の日々が始まった。
毎日のようにテツから罪を意識し、罪を告白するように強要された。
ユウは必死に思い出すようにしていたが、罪という罪は出てこなかった。
それでもユウは無理やり見つけ出そうとした。

ある日、ユウは嘘をついた。
罪の懺悔を強要するテツに嘘の罪を話した。
しかしテツにはすぐにバレてしまった。
それからユウは自身で無理矢理罪を作るようになっていった。

平凡で優しい高校生だったユウだが、次第に壊れていった。
そして、テツの為に罪を作る毎日を過ごした。
最初は小さな罪だった。
そしてそんな罪を作るユウにテツは呆れ果てた。

ある日家に帰ると机の上に置き手紙があった。
その手紙には『私は司祭館に戻る。お前はここで暮らせ。』と書かれていた。
絶望したユウはテツの居る教会に向かったが冷たく追い返されてしまった。

その日、雨の降る中ユウは自販機荒らしをする少年たちに出会った。
既に壊れ始めていたユウは少年たちと一緒に自販機荒らしを行った。
すぐに警察がやって来て、ユウを含む三人は共に逃げた。

自販機を荒らしていたユウジ(清水優)タカヒロ(尾上寛之)という少年はユウと同い年の不良少年達だった。
3人はすぐに意気投合し、タカヒロ達の先輩(永岡佑)を含む4人でつるむようになっていった。

そしてユウは喧嘩の仕方や万引きの仕方を教わった。
そして罪づくりに励んだ。
最初は小さかったユウの罪も徐々に犯罪めいたものとなっていった。
そして毎晩その日犯した罪を父に懺悔しに行った。
そんなユウを見て仲間たちは『変態だ。』というようになった。

ある日、ユウは仲間達にある男の元へ連れて行かれた。
それはロイドマスター(大口広司)と呼ばれる男で、“盗撮”の達人だった。

ユウはロイドマスターから”盗撮”の術を教わった。
その日からユウは盗撮という罪を重ねるようになっていった。

愛のむきだし(Love Exposure)

©「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

 

盗撮の罪を父であるテツに報告するとテツはユウを力いっぱい殴りつけた。
それでもユウは罪を作り続けることをやめなかった。

盗撮をしては父に殴られ、そんな日々を繰り返す中ユウはヨウコ(満島ひかり)という女の子に出会った。
その女の子はユウのマリアだった。

愛のむきだし(Love Exposure)

©「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

 

真実の愛
その結末は全ての想像を超える

愛のむきだし(Love Exposure)

©「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

映画愛のむきだし(Love Exposure)を見た感想・レビュー

この映画『愛のむきだし(Love Exposure)』もおすすめ映画なので紹介します!
周りの評価もすごく良くてかなり気になっていた映画ではあったんですけど、個人的には結構良かったです!
上映時間が4時間あるので、ぶっちゃけ見ようかどうか悩んでた映画だったんですけど、見だしたら止まらなくなっちゃいました٩(๑`^´๑)۶

園子温監督の映画を見たのはこの映画が初めてだったんですけど、インパクト強すぎて笑っちゃいましたw
他にも知り合いから『冷たい熱帯魚』っていう映画がおすすめだと教えてもらったんですけど、これも見たらまたレビュー書きます!

この映画のタイトルは『愛のむきだし』というぐらいなので、かなり恋愛チックなラブロマンス映画だと思っていたんですけど、どちらかというとヒューマンドラマ色が強かったような気がします(><)
というかこの映画が実話を元に作られたマジでびっくりですよね( ゚д゚)!

この映画の主人公ユウを演じたのはAAA(トリプルエー)の西島隆弘さんです。
歌も超上手いし、顔も超絶イケメンだけど、演技も良かった!
マジでトリプルA!!!
というかアクション的な動きがすげえかっちょ良かったです٩(๑`^´๑)۶

個人的には安藤サクラさんが良かったです!
僕の中の安藤サクラさんは『百円の恋』のイメージが強かったというか、百円の恋の安藤サクラさんしか頭になかったんですけど全然違いましたw

愛のむきだしのコイケ役は絶対に安藤サクラさんにしか出来ないと思います(><)
マジで惚れました٩(๑`^´๑)۶

タイトルと『良かった。』という評判以外はあまり前情報がない状態で見てしまったので、正直思っていたのとは違いました(><)
最初は『ただのパン○ラ映画やんけ٩(๑`^´๑)۶』って思ったんですけど、後半になるにつれて思わず泣いちゃいそうになりました(´・ω・`)

ただ…長い(´・ω・`)
237分(´・ω・`)
こんなに長い映画は初めて見たかも(´・ω・`)
でもその時間は決して悪い時間じゃなかったし、マジで勇気を出して見て良かったと思いました٩(๑`^´๑)۶

ただ今でもこの映画が“実話”を元に作ったというのが信じられません…。
٩(๑`^´๑)۶

まだ見たことがないという人はNetflixU-NEXT、AmazonのPrimeビデオでも視聴出来るので是非見てみてください!
上映時間は長いけど、マジでおすすめの映画です٩(๑`^´๑)۶

変態は悪じゃない٩(๑`^´๑)۶

映画愛のむきだし(Love Exposure)の見どころ

園子温監督の作り出す世界観・嘘のような実話を元にしたストーリー

映画愛のむきだし(Love Exposure)の監督や出演俳優について

映画タイトル

愛のむきだし(Love Exposure)

映画愛のむきだし(Love Exposure)の主題歌

空洞です - ゆらゆら帝国

映画愛のむきだし(Love Exposure)の製作国

  • 日本

映画愛のむきだし(Love Exposure)のジャンル

映画愛のむきだし(Love Exposure)のキャッチコピー

237分の衝撃ー。実話をベースに描く、無敵の"純愛"エンタテイメント

映画愛のむきだし(Love Exposure)を一言で例えるなら

ヘンタイで悪いか!

映画愛のむきだし(Love Exposure)の公開年

2009年

映画愛のむきだし(Love Exposure)の監督

  • 園子温

映画愛のむきだし(Love Exposure)の主要キャスト

  • 西島隆弘(本田悠)
  • 満島ひかり(尾沢洋子)
  • 安藤サクラ(コイケ)
  • 渡辺真起子(カオリ)
  • 渡部篤郎(本田テツ)
  • 尾上寛之(タカヒロ)
  • 清水優(ユウジ)
  • 永岡佑(先輩)
  • 広澤草(クミ)
  • 玄覺悠子(ケイコ)
  • 中村麻美(ユウの母)
  • 板尾創路(コイケの父)
  • 岩松了(BUKKAKE社・社長)
  • 大口広司(ロイドマスター)

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