ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

映画『ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)』
©EFTI_Hoyte van Hoytema

怖ろしくも、哀しく、美しい 12際の初恋。

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映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の予告動画

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の概要

「ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)」は、2008年に公開されたスウェーデンのホラー映画です。原作は、ヨン・アジヴィド・リンドクヴィストによる同名の小説です。
物語は、孤独な少年オスカルと、彼が出会った吸血鬼の少女エリの交流を描いています。エリは、オスカルと親しくなりながら、彼女の本当の姿や過去を明かしていきます。一方で、周囲で次々と起こる事件がオスカルとエリを取り巻く状況を変えていきます。
「ぼくのエリ 200歳の少女」は、ホラー映画としては珍しく、吸血鬼を描いた作品ですが、静かな雰囲気と丁寧に描かれた登場人物たちの内面描写が特徴です。また、少年たちの純粋な友情や愛情にも焦点が当てられており、ホラー映画としてだけでなく、人間ドラマとしても楽しめる作品です。
映画は、ヨーテボリ国際映画祭やトロント国際映画祭などで高い評価を受け、世界的なヒット作となりました。また、2010年にはアメリカでリメイクされ、「モールス(Let Me In)」というタイトルで公開されています。

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)のストーリー(あらすじ)

ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

©EFTI_Hoyte van Hoytema

舞台は現代のスウェーデン、ストックホルムの郊外。
12歳のオスカー(カーレ・ヘーデブラント)は母親と二人で暮らしていた。
オスカーには友達が居らず、学校でもいじめられていた。
学校から帰宅するとオスカーはナイフで自宅の外に生えている木を刺したりして鬱憤を晴らしていた。

ある雪の積もった日、オスカーの住むアパートの隣に父親と娘の二人家族が引っ越して来た。
その頃オスカーの住む地域では猟奇的な殺人事件が起きていた。
犯人は被害者を殺害後その遺体から血を抜き取っていた。

ある日、学校から戻ってアパートの外に出たオスカーはいつものようにいじめの鬱憤を晴らすために外に出ると見知らぬ女の子が話しかけて来た。

ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

©EFTI_Hoyte van Hoytema

女の子『何してるの?』

オスカー『別に何も…。君は?』

女の子『何も。』

オスカー『家どこ?』

女の子『このジャングルジムに住んでる。』

オスカー『まじめに答えてよ。』

女の子『君の家の隣。』

オスカー『何故僕の家を?』

女の子『悪いけど、友達になれない。』

オスカー『どういう意味?』

女の子『君が友達になりたそうな顔をしていたから。』

そういって女の子はオスカーの前から立ち去った。
その女の子は独特な空気をもつ不思議な女の子だった。

ある時、オスカーの学校でも周りで発生した猟奇的殺人事件が問題となっていた。
先生は『カウンセラーがいるから不安を感じた時はいつでも相談してほしい。』と言っていた。
オスカーはその事件に興味を抱いていた。
オスカーは普段から殺人事件などが記載された新聞のスクラップをファイルにまとめていた。

帰宅すると事件を心配したオスカーの母はオスカーに学校から帰宅したら外には出ないようにオスカーを諭した。
オスカーは『まさか、ここまで来ないよ。』と気にもとめてなかった。
家で退屈なテレビを見るよりも外で一人で遊ぶ方が楽しかった。

オスカーが外に出てルービックキューブで遊んでいると隣の部屋の女の子がやって来た。
女の子は『独りになりたい。』と言った。
そして女の子はオスカーが遊ぶルービックキューブを不思議そうに眺めた。

女の子『パズルなの?』

オスカー『まあね。明日まで貸してあげる。』

女の子『明日は来ないかも。』

オスカー『その次の日でもいいよ。』

女の子『どうやるの?』

オスカー『色を揃えるんだ。』

オスカーは遊び方を女の子に教えてそのままルービックキューブを女の子に渡した。

次の日朝オスカーが外に出ると昨晩女の子と話したジャングルジムの上にルービックキューブが置かれていた。
ルービックキューブは全ての色が綺麗に揃っていた。
そしてそれを手にとって笑った。

その日の夜も学校から帰宅し、オスカーは中庭に向かった。
するとそこには女の子が居た。

女の子の名前はエリ(リーナ・レアンデション)。
年齢は12歳くらいとのことで、自身の誕生日を知らなかった。
これまでプレゼントをもらったことがないと言うエリにオスカーはルービックキューブをプレゼントしようとしたが断られた。

オスカーは授業中にモールス信号を勉強していた。
隣の部屋に住むエリと話をするためだった。
その様子に気付いたいじめっ子はオスカーが書いた“落書き”を見せるように言った。
それを断ったオスカーは棒で顔を叩かれ、頬に切り傷を負った。

ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

©EFTI_Hoyte van Hoytema

学校から帰宅してその日覚えたモールス信号をエリに教えた。
エリはすぐにオスカーの頬の傷に気付いた。

エリ『どうしたの?』

オスカー『クラスの子にやられた。』

エリ『オスカー、よく聞いて。やり返して。やり返したことは?ないでしょ?逃げないで。思い知らせてやるの。』

オスカー『相手は3人だよ。』

エリ『勇気を出して。痛い目に遭わせればもういじめられない。』

ある時、オスカーはエリを連れて外に出かけた。
そこでオスカーはそっとエリを抱きしめた。

エリ『オスカー、私のことが好き?』

オスカー『大好きだよ。』

エリ『もし女の子じゃなくても好きだと思う?』

エリは不思議なことを言った。
そして同時に悲しい顔をしていた。

ある時、殺人未遂容疑である男が逮捕された。
男は自ら顔に酸を浴びせ身元を特定できないようにした。
その男の正体はエリの父だった。

エリは普通の人とは違った。
普通の人のようにご飯を食べたりすることは出来なかった。
エリが唯一必要としていたのは“人間の血”だった。

ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

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ひとりぼっちになってしまったエリ。
そんなエリを見てオスカーの取った行動とは…

ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

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映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)を見た感想・レビュー

この映画『ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)』も超おすすめ映画なので紹介します!
正直この映画でこれまで僕の中にあった“ヴァンパイア映画”で描かれる”ヴァンパイア”という存在を変えてしまいました(><)

映画のジャンルとしてはヴァンパイアをバッタバッタとなぎ倒すようなアクション映画ではありません。
どちらかというとホラーな雰囲気の中で描かれるヒューマンドラマ色強いロマンス系の映画だと思います!!
作風の雰囲気的にはコロンバイン高校銃乱射事件をモチーフにした“エレファント”に似ているような気がします。
正直”笑い”が起きるような要素は一切なく、終始シリアスな空気です(><)
でもそこがいい٩(๑`^´๑)۶

ちなみに【モールス】はこの映画のハリウッドリメイク版です。
個人的には断然こっちのぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の方が好きです٩(๑`^´๑)۶

ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

©EFTI_Hoyte van Hoytema

この映画『ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)』では決して語られない多くの謎があります。

  • どうしてエリはヴァンパイアになったのか?
  • どうしてエリは『もし私が女の子じゃなくても好き?』と言ったのか。

その一つ、エリの性別に関する謎が劇中で解き明かされます。
あるシーンでエリの身体が写ります。
ただ、日本版だとそこにはモザイクが掛かっており正直よく分かりません。
しかし、海外版だとここにモザイクが掛かっておらず、エリが言った言葉の意味を理解することが出来ます。
というか、この真実を知っているかどうかでこの映画『ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)』の味方がかなり変わって来ます!!

日本のお国柄や法律的にモザイクの処理は仕方がないことだとは思うのですが、もしこれから見てみようという人は是非『ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)』を見終わったあとに『ぼくのエリ 200歳の少女 モザイク』と調べてみてください。
もし既にこの映画を見たことがあるという人もモザイクのその先を見てもう一度『ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)』を見てみると少し変わった見え方が出来ると思います。

この映画『ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)』は間違いなくそれまでになかったヴァンパイア映画の新しい形だと思います。
個人的には不老不死の存在を倒すヴァンパイアアクション系の映画よりもインタビュー・ウィズ・ヴァンパイアやこの僕のエリのような”永遠の孤独”を生きる生き物をテーマにしたドラマ色の強いヴァンパイア映画の方が好きです٩(๑`^´๑)۶

更に今回は”無垢な子供”を主人公にしたのが良かったと思います!
12歳の少年と見た目は12歳の少女というコンセプトがマジで良かった٩(๑`^´๑)۶
ラストの終わり方も好きだし、その後も色々と想像させてくれる素敵な映画でした!!

もしまだ見たことがないという人はNetflixやU-NEXT、huluなどで視聴出来るので是非見てみてください!
もしかしたら忘れかけていた子供の頃の素敵な思い出を思い出させてくれるきっかけになるかもしれません。

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の見どころ

エリの真実を知って苦悩する12歳のオスカー

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の監督や出演俳優について

映画タイトル

ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の製作国

  • スウェーデン

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)のジャンル

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)のキャッチコピー

怖ろしくも、哀しく、美しい 12際の初恋。

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)を一言で例えるなら

枯れない想いと12歳の気持ち

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の公開年

2010年

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の監督

  • トーマス・アルフレッドソン

映画ぼくのエリ 200歳の少女(Let the Right One In)の主要キャスト

  • オスカー(カーレ・ヘーデブラント)
  • エリ(リーナ・レアンデション)
  • ホーカン(ペール・ラグナル)
  • ラッケ(ペーテル・カールベリ)
  • ヴィルギニア(イーカ・ノード)
  • イヴォンヌ(カーリン・ベリ)

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